49ツール誕生秘話(その2)

おはようございます!BAISOKUの吉沢です。

昨日のブログの続き、BAISOKUが「倍速」たらしめる、49ツールが
いかにして誕生したか、というエピソードです。

ある日、新人たちに、画面表示プログラミングの
講義しているときのことです。

手本として私が書いたプログラムソースコードを
A3用紙に印刷して配り、
大きくいくつかのブロックにわけて
ラインマーカーで線を引き、
「この部分を、こういう風に直しなさい」と指導していた時に
ピン!ときました。

あれ?新人たちがこのマーカーをひいているところだけを
直して、画面表示機能を実現できるということは、
プログラム自動生成ツールができるんじゃないか?

眼から鱗が落ちる、とはこのこと。全くの盲点でした。

BAISOKUの仕事のやり方の大原則として、
厳密なコーディング規約(プログラミングの規則)にのっとって、
値のつけ方、データベースの名前の付け方、ファイル名等に
いたるまで事細かに決められた方法で行うことが義務付けられています。

これは、全員が同じルールで仕事をし、一切の例外、
一切の我流プログラミングを認めないことで、
属人性を排除し、だれでもがシステムの保守やメンテナンスが
できるように、との観点から、
創業以来の絶対ルールです。

なので、このルールを守らせる、ということにはずっと腐心して
徹底してやってきましたが、
このルール通りにプログラムするようなツールをつくれば
自動でプログラミングができる、ということを
これまで思いつかなかったのです。

その日から、私がそれまで30年近くにわたって身に着けてきた
システム開発のノウハウ、大技、小技のあれこれを
社内システムに内包する形でツール化してきました。

ある程度誰でも使えるような形になるまで半年くらいかかりましたが、
吉沢30年のITの財産がシステムに移植された、
つまり、吉沢の分身をシステム上につくったことになります。

例えば、システムで「検索機能」をつくりたいときは
49ツールから「検索機能」を選んでボタン一発で
吉沢がつくった、ノーミスの、完璧なソースコードが生成されるのです。

担当者はそれをコピーして貼りつけるだけ。

これまで、一人一人がキーボードをたたいて3000ステップ(3000行)の
プログラムを書くのに人にもよりますが約1ヵ月。

それがボタン一発1秒でできるのです。

しかもノーミスでテストがいりません。

いかがですか?

お客さまに早く、よいシステムをお届けして、
お客さまの業務改善だったり、売上アップに貢献したい、という願い、
そして、技術者としての矜持から
49ツールは今も毎日進化を続けています。

「微差が大差になる」このことを体現できている、と
確信しています。

◆今日の一言

「ほんものは続く、続けるとほんものになる」

東井義雄