真似できない「最強」のしくみ!

おはようございます!BAISOKUの吉沢です。

先日、知的資産経営認定士のかたと話をしているときに
当社の開発手順や三倍速開発の秘密(?)というか、しくみについて
ご説明していると、

「特許申請されたほうがいいんじゃないですか?」
とアドバイスをいただきました。

私の考えでは、「いいことは広めたほうがいい」というのが大前提に
あります。

が、もちろん、「既得権益を守る」立場でのアドバイスの意味も
よく理解できます。

結論からいうと、特許は申請しませんでした。

なぜならば、すべてを明らかにしたとしても
とても真似できるものではないからです。

それは、「常に、毎日、進化し続けているから」です。

もしも、誰かが当社のしくみに興味をもって、真似したいと
思ってくれるなら大いに結構。
ですが、本家のしくみ自体が毎日、よりよいものに洗練されていって
いますから、追随される恐れはないのです。

先日、日本企業の秘密文書が中国のWebサイト上で公開されている、
ということがニュースになっていました。

これは私の意見ですが、公開されているということは、
盗まれた場合は別として、もうその情報のステージを過ぎたので
公にしてよい、ということなのではないか、と思っています。

公開された情報をもとに、ライバル会社が調査したり真似をしたり
している間に、本家本元の企業は、さらに先を行っている、ということですね。

BAISOKUがホームページをお手伝いしている、
陶芸家の北川八郎先生 は、
日本でも数少ない、100%自然釉薬の器をつくっている方です。

草木を灰にして、陶器のうわぐすりにするのですが、ご自分が長い長い年月を
かけて培ってこられたその貴重なノウハウを、すべて公開しています。

「特許とられないんですか?」と聞くと、
「できる人が少ないから、みんなにやってもらったほうがいいでしょう、
 それに、こんな面倒くさいこと、誰もやらないよ」
と、笑っておられました。

確かに北川先生の器は温もりがあって、他の陶器とは一線を画しているように感じます。
本物だけが持つ、他の追随を許さない圧倒的優位、というのでしょうか。

これからの時代、いい情報、いい知識を内側にためこむのではなく、
みんなで共有して、なおかつ、その上でも競争に負けない、
圧倒的自力が必要だと思います。

それには、毎日毎日微差を積み重ねて、いつしかそれが
目に見える形での大差となるのです。

微差が大差!今日もコツコツ積み重ねていきましょう!!

◆今日の一言

自分は自分である。私は、他人の真似をするのが大嫌いである。
私は真似が嫌いだから、うちはうちの作り方でやろうということで
苦労をしたわけである。
しかし、かれらに追いつくまでに時間をかけて努力したことが、
追いついてからのちの技術力の差になった。

本田宗一郎