本の読み方(目耕)

私が読書好きだというのは以前お話しました。

社員にも毎日のように「本を読もう」と言っていますし
毎月、社員の人数分の「致知」を購入して読書を奨励しています。

が、本にも「読み方」というものがあります。
ただ漫然と本を読んでも、そこに書いてある字面をなぞるだけでは全く意味がありません。
数日後には何が書いてあったかなどすっかり忘れてしまうでしょう。

大事なのは「今の自分」なりに要約し、何かをつかみ、学ぶということです。
そして、それを日々の行動に活かす。

読んで満足ではダメです。行動が大事。

それから、よいと思った本は最低でも7回は読むこと!
1回や2回では著者が本当に伝えたかったことに迫ることはできません。

読み返した時に、毎回、前回とは違う意味に気付くということが、
自分の成長の証ともいえます。

このあわただしい現代において、
「量」を読むのも必要ですが、何よりも読書の「質」を高めることが重要です。

★吉沢流本の読み方

・全身全霊を傾けて読む
・作者に敬意を表して読む
・何かを得ようとして読む
・作者はこの本を通じて私に何を伝えようとしているのかを探ってよむ
・この本との出逢いを通じて自分は何を学ばなければいけないか、
 何に気づかなければいけないかを考えながら読む
・よいと思った本は7回以上読む

◆今日の一言

目耕(もっこう)

真剣に読書することを「目耕」という。
晋の王韶之(しょうし)は若いとき、家が大変な貧乏であるにもかかわらず本ばかり読んでいた。
家人がそれを見て
「こんなに貧乏なのだから少しは田畑を耕したらどうか」と叱ると、
彼は「我常に目耕せるのみ」と答えたという。

世説新語

スピードアップコンサルティングのBAISOKU
代表取締役 吉沢和雄