値決めは経営!

会社を興して13年。
社員にはできるだけ自分たちでやれることは自分たちでやる、
というスタイルでやってきましたが、
ひとつだけ、絶対に私を通さないと、勝手にやってはダメだ、と
言っていることがあります。

それは「値決め」です。

リーダー、マネージャクラスの社員には、当然見積は自分たちで
考えさせますが、最後の最後で必ず妥当性をチェックします。

システム開発の値段というのは、あってなきがごとき。
お客様の懐具合も、期待度もさまざま。

登場人物の人間関係や、顧客となるであろう相手の会社の経営者の
判断基準を推測しながら、慎重に決めるのです。

このさじ加減を間違うと、失注する、または受注したとしても
よい結果にならないことが多い。

京セラの稲盛名誉会長もご著書で値決めの重要さについて
書かれています。


私は「値決めは経営だ」ということを言っています。

(中略)

そうすると、どの値をとるかということは、トップが持っている哲学に起因してきます。
強引な人は、強引なところで値段を決めるし、気の弱い人は気の弱いところで値段を決めるのです。

もし値決めによって会社の業績が悪くなるとすれば、
それは経営者の器の問題であり、心の問題であり、経営者の持つ貧困な哲学のなせる業だと私は思います。
(『心を高める、経営を伸ばす』より)

値決めは経営者の重要な仕事。
ピタッとキマる値決めをするため、これからも心を磨いて器を広げます!

◆今日の一言

赤字会社の共通点は、「無方針」「放任」である。

一倉定

スピードアップコンサルティングのBAISOKU
代表取締役 吉沢和雄